御臨末御書 愚禿親鸞
北陸で多くの信者のいる浄土真宗の開祖 親鸞聖人。親鸞聖人の死に際にお話しされた言葉を実の娘である覚信尼が書取り、後世へ伝えてきたとされる「御臨末御書(写)」。当家の土蔵から見つかりました。先日、京都西本願寺へ出向きこの書についても確認してきました。 本願寺史料研究所よりお返事を頂き、本史料は従来「御臨末御書」とされているものと文言が異なるため、字体・文体から近世に書されたものと考えられるとの見解でした。 (近世とは: おおまかに 織田信長・豊臣秀吉の頃から幕末までの3世紀近く を指し、戦国時代までの中世や、幕末・明治以降の近代とは異なる時代だとされている。) 弘長2年に逝去され、この書が近世(江戸時代1600年以降)に記され、そして、当家の土蔵に永年眠っていたこととなります。 ここで、また疑問に出てくるのが当家の歴史でもあります。明治43年(西暦1910年)の泊の大火で家屋が全焼後再建されたため、多くの昔の史料は失われていることとなります。なぜ、この古文書が残されてきたのか?謎を更に追求したくなりますね。 現代語訳